今さら聞けない!?Part2 AIエージェントと自動化(オートメーション)のそれぞれの役割(vol.43)

2025.07.28

序章:業務の「自動化」は次のステージへ

近年、AIやRPA(Robotic Process Automation)の進化により、企業における業務の効率化は新たなフェーズに突入しています。単なる定型業務の自動化にとどまらず、自律的に判断し、実行まで行えるAIエージェントの登場が、DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速に大きな影響を与えています。
本記事では、「AIエージェントでの業務自動化」の具体例と、業務全体で何を担っているのかそれぞれの役割について、できるだけ分かりやすく解説します。
※なお本ブログは生成AIによって書かれたベースに、執筆者が一部加筆修正を行なっております(^^;

(おさらい)AIエージェントとは?

AIエージェントとは、単に情報を提供するだけでなく、目標に基づいて自律的に判断・行動できるAIシステムを指します。近年はChatGPTやAuto-GPTなどの登場により、自然言語での指示を理解し、複数のタスクを分解・計画・実行する能力を持ったAIエージェントが注目されています。
特徴:「人間の意思決定を支援する」レベルにまで踏み込んだ活用例です。
 - 自然言語での対話・指示に対応
 - タスクの自動計画と分解
 - 継続的な学習と改善(LLM+メモリ機構)
導入効果:
 - 人的作業の削減によるコスト圧縮
 - 業務のスピードアップ
 - 意思決定の質の向上
「判断が必要な業務」にも対応できるレベルが、AIエージェントの大きな魅力です。

実際に使われているAIエージェントの事例5選

    ここでは、ビジネスの現場で実際に導入されているAIエージェントの具体例を5つご紹介します。
    どれも従来の業務にAIエージェントが加わることで、「より高度で柔軟な自動化」が実現していることが推察されます。

    1. 営業支援AI(例:Salesforce Einstein)
    CRMに蓄積された顧客情報をAIが分析し、次に取るべき行動(クロージングのタイミング、優先すべき顧客など)を提示します。営業担当者の判断をサポートすることで、成約率の向上や業務時間の削減に貢献しています。
    https://aismiley.co.jp/ai_news/the-appeal-and-use-cases-of-ai-einstein-provided-by-salesforce/?utm_source=chatgpt.com

    2. パーソナルアシスタント(例:Google Assistant、Microsoft Copilot)
    スケジュール調整、会議要約、メール返信支援など、個人の業務を効率化するAIエージェント。企業内ではCopilotがOfficeツールと連携し、ドキュメント作成やプレゼン準備も自動化します。
    https://www.skillupai.com/blog/for-business/copilot-examples/

    3. カスタマーサポートAI(例:Zendesk AI、Watson Assistantなど)
    顧客からの問い合わせに対して自動で対応し、FAQの提示やトラブルシュートを行います。より複雑な問題は有人対応にエスカレーションする設計にすることで、対応スピードの向上とコスト削減を実現しています。
    https://www.zendesk.co.jp/service/ai/chatbots-customer-service/?utm_source=chatgpt.com

    4. ソフトウェア開発支援エージェント(例:GitHub Copilot)
    開発者のコード補完や単体テスト自動生成、リファクタリング支援を行うAIです。実際のソースコードやドキュメントから文脈を理解して提案できるため、開発スピードや品質の向上に貢献しています。
    https://career-recruit.rakus.co.jp/stories/culture-013/?utm_source=chatgpt.com

    5. 自律業務AI(例:Auto-GPT、Microsoft AutoGen)
    目標を与えると、AIがタスクを分解し、順に実行していく「自律型エージェント」。マーケティング調査、競合分析、ブログ記事作成など、複数の工程を自動的に進行させることが可能です。
    https://aismiley.co.jp/ai_news/autogpt-chatgpt-freestanding-agent/

    RPAとの連携:AIが考え、RPAが動かす

    前述の具体例5選のうち、「カスタマーサポートAI」「自律業務AI」を見てみましょう。
    ● カスタマーサポートAIでの活用:
    – AIエージェントが問い合わせを理解し、RPAが基幹システム処理を実行
    ● 自律業務AIでの活用:
    – AIエージェントが作業計画を立て、RPAがデータ処理やWeb操作を行う
    AIは『判断』を、RPAは『実行』を担当するという役割分担が成り立っています。
    これらはシステム単体ではなく複数のシステムを跨る部分/繋げる部分をRPA(自動化プラットフォーム)と連携することにより業務自動化が実現されています。

    表:AIとRPAの違い・補完関係

    項目 AI RPA
    判断


    (推論・意思決定)


    (ルールベース)
    非構造データの理解


    (自然言語・画像)

    ×
    業務アプリ操作


    (API中心)


    (GUI対応)
    繰り返し処理
    (大量処理に強い)

     

     

     

    つまり、AIエージェントとRPAを「自動化プラットフォーム」として組み合わせることでエンドツーエンドの業務自動化における更なる全体効率化を実現おり、RPAから見るとAIエージェントがプロンプト(指示/命令)を投げてくる相手であり結果を返す先の一つと言えるでしょう。

    今後の展望として、AIエージェントとRPA(自動化プラットフォーム)との連携は、これからの業務プロセス再設計において重要な鍵となる技術です。
    – AI×RPA(自動化プラットフォーム)を前提とした業務設計の再構築
    – セキュリティ・監査対応の強化
    – ノーコード/ローコード開発ツールによる民主化
    業務の高度化と同時に、ガバナンスや可視化の課題にも向き合う必要があります。

    まとめ

    AIエージェントとRPA(自動化プラットフォーム)の連携によって、従来の業務自動化の限界を超える取り組みが可能になります。
    単なる省力化にとどまらず、業務全体の見直しやサービス向上にもつながるこの技術革新に、今後ますます注目が集まることでしょう。
    引き続き、本ブログではAIや自動化プラットフォームに関する最新情報や実践ノウハウを発信してまいりますので、ぜひ今後もご覧ください。

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